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ごんぎつね(場面2の3)

  でもね,ときどきこのレベル4で,発言する人がいます。          
  例えば,郁乃さん。例えば,幸那さんです。                
  みんなもそういうふうに発言してみようと思ったら,きっとできるようになりま
 す。                                   




      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      
      


































                                        
 ごんは,どのように変わったか?                       
                                        
  さて,以上のような状況を体験して,中心人物のごんが,以前とどう変わったのかを
 考えさせた。以下の発問・指示でである。                    

説明  さて,兵十のおっかあの死を知ったごんは,その後,自分のあなの中にもど
   ります。                               
発問  今あなの中にいて,ごんは,前と比べて変わっていますか。       
指示  変わったと思う人は,ノ−トにO,そうではないと思う人・よく分からない
   という人は,ノ−トに×を書きなさい。                 






  挙手させて,人数を確認した。全員「O」であった。              
  そして,次の発問。                             

確認  変わったというのですね。                      
発問  では,前と比べて,どのようにごんは変わったのですか。        
指示  ノ−トに次のように書きなさい。時間は,2分です。          





























ごんは,どのように変わったか。   
                
                
                
 前(                )                
         →                          
 今(                )                
  その後,書けた人は持ってこさせ,考えの違う児童8名に黒板に書くよう指示した。
  以下は,その板書である。                          

     前                                
@ いたずらずきのごんだった。  → うなぎをしがしてしまったことをはんせい
                  した。                 
                                      
A いたずらや人間にいやなことを → 兵十のおっかが死んだことを知って,いた
 していた。            ずらや人間のいやなことをしないように思う
                  ようになった。             
                                      
B いろんないたずらをしていた。 → 兵十の気持ちがわかって,心をいれかえた
                                      










C いたずらをしていた。    → それが,あなの中で心がちょっとやさしく
                 なった。                
                                     
D 夜でも昼でも辺りの村に出て → 辺りの村の人たちのいたずらをやめようと
 きて,いたずらばかりしていた  思うようになった。           
                                     
E いたずらずきだった。    → 魚をにがしたことをこうかいした。   
                                     
F いたずらを楽しんでいた。  → いたずらなんかするんじゃなかったという
                 気持ちに変わった。           
                                     
G 夜でも昼でも辺りの村に出て → 兵十の魚を兵十のおっかあが死んだのは,
 きて,いたずらばかりしていた  自分のせいだと思うようになっている。  
                  いたずらをやめようと思っている。   
                                     
H いたずらずきだった。    → あなの中で,兵十のおっかあのことをすい
                 りするようになった。          

  その後,上のそれぞれの考えに対し,「賛成」の場合はOを,「反対,よく分から
 ない」場合は×を手で合図するよう伝え,@から順に読み上げて,Oか×かを判定(
 判断)してもらった。                            っ
  以下は,そのときのそれぞれに対する意見である。






















@ 賛成(全員)                             
A 賛成(全員)                             
B 賛成(全員)                             






















C 賛成(全員)           
D 賛成 8人            
 ・場面3からは,村人たちに1回もいた
 ずらをしていないから。       
                   
 ・たしかに,ぬすむことはよくない。 
  でも,ごんは,このいわしを取ったの
 は,兵十のことを思ってとったのであっ
 て,いたずらをしようと思って,とった
 のではない。            
  前まで,わざといたずらをやってたけ
 ど,いわしの場合は違う。ごんは,いた
 ずらをしようと思ってやったのではない
  だから,いたずらには当たらない。 
                   
                   
                   
                   
                   
                 
反対 4人            
・でも,いわし売りから,いわしを取
るというぬすみをやっている。これは
,よくないことだ。いたずらと似てい
る。               
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
・「いたずらをしなけりゃよかった」
と言っているのは,ごんと兵十との間
でやったいたずらのことであって,ど
こにも,村人にはもうしないとは書い
ていない。