でもね,ときどきこのレベル4で,発言する人がいます。 例えば,郁乃さん。例えば,幸那さんです。 みんなもそういうふうに発言してみようと思ったら,きっとできるようになりま す。 |
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7 ごんは,どのように変わったか? さて,以上のような状況を体験して,中心人物のごんが,以前とどう変わったのかを 考えさせた。以下の発問・指示でである。 | ||||||||||
説明 さて,兵十のおっかあの死を知ったごんは,その後,自分のあなの中にもど ります。 発問 今あなの中にいて,ごんは,前と比べて変わっていますか。 指示 変わったと思う人は,ノ−トにO,そうではないと思う人・よく分からない という人は,ノ−トに×を書きなさい。 |
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挙手させて,人数を確認した。全員「O」であった。 そして,次の発問。 |
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確認 変わったというのですね。 発問 では,前と比べて,どのようにごんは変わったのですか。 指示 ノ−トに次のように書きなさい。時間は,2分です。 |
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ごんは,どのように変わったか。 |
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前( ) → 今( ) | ||||||||||
その後,書けた人は持ってこさせ,考えの違う児童8名に黒板に書くよう指示した。 以下は,その板書である。 | ||||||||||
前 @ いたずらずきのごんだった。 → うなぎをしがしてしまったことをはんせい した。 A いたずらや人間にいやなことを → 兵十のおっかが死んだことを知って,いた していた。 ずらや人間のいやなことをしないように思う ようになった。 B いろんないたずらをしていた。 → 兵十の気持ちがわかって,心をいれかえた |
C いたずらをしていた。 → それが,あなの中で心がちょっとやさしく
なった。
D 夜でも昼でも辺りの村に出て → 辺りの村の人たちのいたずらをやめようと
きて,いたずらばかりしていた 思うようになった。
E いたずらずきだった。 → 魚をにがしたことをこうかいした。
F いたずらを楽しんでいた。 → いたずらなんかするんじゃなかったという
気持ちに変わった。
G 夜でも昼でも辺りの村に出て → 兵十の魚を兵十のおっかあが死んだのは,
きて,いたずらばかりしていた 自分のせいだと思うようになっている。
いたずらをやめようと思っている。
H いたずらずきだった。 → あなの中で,兵十のおっかあのことをすい
りするようになった。
その後,上のそれぞれの考えに対し,「賛成」の場合はOを,「反対,よく分から ない」場合は×を手で合図するよう伝え,@から順に読み上げて,Oか×かを判定( 判断)してもらった。 っ 以下は,そのときのそれぞれに対する意見である。 |
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@ 賛成(全員) A 賛成(全員) B 賛成(全員) |
, |
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C 賛成(全員) D 賛成 8人 ・場面3からは,村人たちに1回もいた ずらをしていないから。 ・たしかに,ぬすむことはよくない。 でも,ごんは,このいわしを取ったの は,兵十のことを思ってとったのであっ て,いたずらをしようと思って,とった のではない。 前まで,わざといたずらをやってたけ ど,いわしの場合は違う。ごんは,いた ずらをしようと思ってやったのではない だから,いたずらには当たらない。 |
反対 4人 ・でも,いわし売りから,いわしを取 るというぬすみをやっている。これは ,よくないことだ。いたずらと似てい る。 ・「いたずらをしなけりゃよかった」 と言っているのは,ごんと兵十との間 でやったいたずらのことであって,ど こにも,村人にはもうしないとは書い ていない。 |
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